その存在が内側から語りかけてくるもの、つまり職人や作家の純粋な心が私共の心に直截的に訴えかけてくるもの、さらに大袈裟にいえば、その存在そのものが心の救済となると思えるものであればと考えています。
しかし、それは決して肩ひじ張ったものではなく、より素直に、すっと心に響くようなものを目指しております。それはある時は、野辺の雑草の小花に眼をうばわれる時と同じような心地で。
さて、店名の「坐韻」ですが、これはドイツ語の「SEIN(ザイン)」に当て字したものです。
「SEIN」は、”ある”とか”いる”という程の「存在する」ことを意味することばです。「いま・ここに・いる」ぞということに強い関心を抱いていた時期に開店したため、この店名となりました。
この世界には、様々なものが”存在”しますが、自分の手元に置いておきたい、と思わせるものは必ずしもそう多くはありません。
美術、芸術と称して、多くの雑物が次々と量産されますが、こういったレッテル判断される世界とは”別の存在”そのものが、内側から響きを発し、作った人の”心の音”が聴こえてくるようなものにこそ、本来は誰しも心をひかれるものです。
ヒトが素の心で美しいと感じられるものこそ、本当に美しいものであり、そのモノが、これまでの時の経過の中でどのように愛され親しまれてきたのかを想像させるようなものをアンティークといわれるものから、モダンアート的なものまで取り扱い続けていきたいと考えています。
※定休日以外にも不在のことがございますので、遠方からご来店下さる方はご一報下さいませ。
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